【注文住宅上棟後】基礎パッキン工法でシロアリやゴキブリは防げるのか?

家・仕様

上棟が終わり、構造躯体もある程度家に取り付けられました。上棟後の家に置いてあったもので最初に目に入ったのが基礎パッキン。基礎パッキンってどんなものでどういう効果があるのか調べてみました!

基礎パッキン工法とは?

基礎と土台の間に一定のルールに基づき基礎パッキンを設置する工法。基礎と土台を絶縁することで住まいの耐久性を高められるそうです。

昔は床下換気口を備えていましたが、現在の木造住宅では基礎パッキンが一般的な工法になっているようです。

従来工法について

※画像と説明はこちらからお借りいたしました。

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換気口が大きくとれる。ただ、土台と基礎が設置している為、土台が腐る可能性があり、基礎に換気開口部を設けるのに上端筋を切断するため耐力が低下し、耐震性能が落ち、基礎のクラックの原因になりやすい。

基礎パッキン工法について

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基礎と土台の間が換気口なので配筋など施工が簡単。基礎は頑丈になる。 基礎と土台が離れているので土台が腐らず乾燥状態を維持できる。

 

基礎パッキン工法のメリットとデメリット

ネットで調べているとシロアリ業者さんのブログが基礎パッキンについて記事を書いていまして、参考になりますので紹介させて頂きます。

■メリット
・工事が容易(基礎の型枠が省ける)
・基礎自体の強度や耐久性が高い。(一般の床下換気口を設置すると
断面欠損が生じ、換気口周りにひび割れが生じ易い。
その為、鉄筋が現しになり腐食する為、耐久性も落ちる。)
・基礎の精度に問題があっても、『基礎パッキン』で調整ができる。
・蛇や鼠の侵入が少ない。
・通常の雨程度では床下に雨水が浸入し難い。
■デメリット
・一般の換気口と比べると換気量(風通し)が落ちる。
・やはり、台風時には雨が入るが、基礎がべた基礎での採用が多い為、
一度浸入するとなかなか出ない構造の場合が多い。

基礎パッキンの素材について

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基礎パッキンは一般的には城東テクノ株式会社のキソパッキンシリーズを使用されているかと思います。おそらく建売から一般的な注文住宅で使用されているはず。

素材はポリオレフィン樹脂と炭酸カルシウムとの複合材で人造石に近いもので、樹脂のやわらかさと石の硬さを併せ持った素材です。

対応年数は促進暴露試験で20年相当をクリアしていて、実際に使う場所は床下なので日光のあたる場所ではないため、半永久的との事ですが、これはマユツバ物。

 

基礎パッキンでネズミや虫は防げるのか?

 

基礎パッキンの通気部が小さい為、防鼠材不要との事でネズミ除けにもなるとのことです。

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また、シロアリを寄せ付けない環境を作るとの事です。

でも、これも怪しい気がしています。シロアリ業者さんのブログでは基礎パッキンに蟻道ができている写真がUPされています。シロアリは0.2mmの穴があれば侵入できるらしいですし、ゴキブリも幼虫なら小さいので入れてしまう。

 

結局のところ、数ミリの隙間があればおそらくゴキブリやムカデなども入ろうと思えば入ってしまうと思います。

 

基礎パッキンを使用すれば生物を寄せ付けないという発想は持たない方がよさそうです。基礎内が生物が住みにくい環境にすることを考えるべきです。

 

御影石や栗の木のパッキンなど自然素材

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自然派素材を使用する建築業者は御影石や栗の木など自然素材を提案しています。プラスチックなど人工物より経年劣化が少ないですね。ただ、費用は高くなるかな。

私達は100年経っても住めるような家を目指している訳ではないです。50年も経てば住宅の仕様も大きく変わっているはず。その時の生活に合った家に建て替えればよいという発想です。

集成材を使った家ですし、他の躯体も良い物を使っている訳でもないですから基礎パッキンだけを御影石などにしてもね、他の部分がもたないだろうな。。。

 

基礎部分は換気が大事!

基礎の中をいかに湿気を貯めこまないようにするのが大切です。木材にカビを生えさせなくし、シロアリやゴキブリなど虫たちの生活しにくい環境を作る事。

基礎パッキンは家の基礎全周に敷設することで換気を良くすることを狙っています。ただ、湿気を貯めやすい基礎の構造だったり、湿度が高い地域などではなるべく換気性能を上げる方が家の寿命を長くできるようです。

基礎パッキンだけでなく、追加で床下換気口を付けると良いかもしれません。

 

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私達は付けませんでしたが、上記のような商品もあります。付けたほうが良かったかな・・・?

実は私達の土地は北側に擁壁があり北側の日当たりが悪い為、北側の土が乾燥しない状況が古屋があった時から判りました。

 

だからちょっと基礎内の湿気は心配なのです。

家が建って、基礎内部の様子を潜って確認してから対策を考える予定です。

基礎内の湿度は木炭を使う事で抑えることが出来るそうで、粉砕炭を袋のまま基礎内部に敷き詰めるタイプ「パワー炭次郎」を床下に置くことを想定しています。

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相太・鉄子家の基礎パッキンを紹介!

上棟後に土台の上に置いてあった基礎パッキン。

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基礎の外周すべてに基礎パッキンが設置されています。

換気性能はさほど高くないと思うので、家に沿って物置を置いたり、植物を多く植えたりすると風通しが悪くなりそうなので、注意が必要だなぁ~。

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基礎パッキンを覗くとうっすら反対側も見えます。風も通るけど虫もしっかり通りそうだな~(笑)

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さて、家が完成してしばらくして、床下に入った時どうなっている事やら・・・。

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